東京と小田原で大きく違うものに、空の広さがあります。小田原駅前を除けば大きな建物がそう多くないため、視界を遮るものがありません。そして空が広いゆえに生まれるもの、それが巨大なグラデーションです。グラデーションは何かが変化するときに発生します。昼が夜に変わる時、夜が朝に変わる時、その境界エリアが広ければ広いほど、グラデーションは大きくなります。だから空が広い小田原は、綺麗なグラデーションが発生するのです。このグラデーションがとても美しく、見るたびに心が洗われる感覚があります。また、小田原にはもう1つ広いものがあります。海です。海も空も広いと、境界線が融けてみえる時があります。線がぼんやりとして、海なのか空なのかわからない、そんな領域が私は好きです。きっぱりと分けてみるのも良いけれど、混ざり合って生まれる新しい色はまた別の良さがあるので、そういう違いが楽しめるのも小田原の良さだと考えています。どっちも美しい。空や海に限らず、日常の中でも、それぞれの良さと混ざり合った良さをそれぞれ楽しんでいくことが大切です。変化の時には少なからずグラデーションが発生するので、その瞬間を楽しめるかどうかは自分次第。どうせならその時々を、全部味わっていきたいなと。そんなことを思う今日この頃です。短いですが今回はこのあたりで。【写真をもっと見たい方はこちら】→小田原の写真シーンごとや日記形式で小田原の写真を掲載しています。