小田原の駅前には、二宮尊徳(二宮金次郎)の銅像が立っています。また小田原城のすぐそばには「きんじろうカフェ」というものもあって、こどもの金次郎とそれなりにお年を召した金次郎さんがいらっしゃいます。※二宮金次郎は桜町領を再興するときに、武士の位を授けられ二宮尊徳となったそうなのです。本記事では以下、尊徳と呼びます。きんじろうカフェの場所はこちら▼%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3258.2717874551054!2d139.15120701549776!3d35.24949366113512!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x6019a4fa1a0c394d%253A0x42ac4adc3323f90b!2z44GN44KT44GY44KN44GG44Kr44OV44Kn!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1640350640601!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3Eこのように、小田原には二宮尊徳の銅像やら関連する場所やらがたくさんあります。そう、二宮尊徳って小田原で生まれているんですよね。移住してくるまで全く知りませんでした。というか二宮尊徳がどんな人物なのかもわからない。薪を背負いながら本を読んでるストイックな人くらいのイメージしかない。これは小田原市民としてやばい。だとしたらあそこに行くしかない。そう思って先日遠征してきました、「二宮尊徳生家」へ。場所はこの辺りです▼%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3256.119484855112!2d139.14318401549883!3d35.30301245822831!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x6019a69437b54423%253A0xb67f7ecd303cd372!2z5LqM5a6u5bCK5b6z55Sf5a62!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1640350746544!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E紅葉が始まった頃、富水駅から歩いて生家に向かいました。秋は小田原の至る所で色づいた木々が見れるので、目的地に着くまでも楽しいですね。10分少々歩いたら、どどーんとありました尊徳の生まれた家。家の中も見学ができたのですが、普通の昔の家でした。まあ単に生まれただけの家なので、特殊なつくりになっていたり、目新しいものがあったりするわけもなく、”尊徳が生まれた家”という事実そのものに価値がある感じだなと。なんだか味があって、個人的には好きでした。間取りは2LDKくらいですかね。ここで金次郎が産まれたのかー。壁や木の雰囲気がとてもよい。こういう家に住んでみたいとも思いつつ、隙間風がすごそうだったので多分リノベはします。尊徳の2LDKをあっという間に見終わってしまったので、すぐ隣にある「尊徳記念館」へ向かいました。むしろ尊徳のことを知りたいならこっちですね。他人の家の内見はもう十分です。尊徳記念館では、尊徳が生まれてから死ぬまでの生涯を一通り知ることができます。展示だけではなく、5分くらいのアニメが数本用意されていて、30分くらいあれば尊徳のことを知ることができる効率の良い施設です。それにしても、まさか尊徳も自分の生涯を5分アニメにまとめられる時代が来るなんて、夢にも思ってなかったでしょうね。ただ、もし誰かが作ってくれるとしたら観てみたいな。5分アニメ1本で終わるくらいの薄い人生を歩んでますが。尊徳記念館で色々と勉強した結果、二宮尊徳の考え方が好きです。例えば以下の名言とか、道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。とか、論語と算盤に近い考え方ですよね。こういう”善いことをしてちゃんと利益も出す”的な思想は好きなので、共感できました。ちなみに二宮尊徳の思想や方法論を「報徳」と呼ぶらしく、「万物にはすべて良い点(徳)があり、それを活用する(報いる)」という彼の思想に対して、小田原藩主・大久保忠真から「汝のやり方は、論語にある以徳報徳(徳をもって徳に報いる)であるなあ」とのお言葉をいただいたことによります。これら「報徳思想」や「報徳仕法」は、尊徳の子孫や弟子たちに受け継がれ、広まっていきました。引用元:https://www.hotoku.or.jp/sontoku/とのことで、博物館とかもあるくらいには有名な思想らしいです。全く知りませんでした。もう少し「報徳」について調べてみたところ、受けた徳や恩義に報いることを「報徳」といいます。この「報徳思想」を実践するのが「報徳仕法」です。二宮尊徳は報徳思想を広め、実践することにより、ききんや災害などで困っていた多くの藩や郡村を復興しました。 報徳思想とは「至誠(しせい)」を基本とし、「勤労(きんろう)」「分度(ぶんど)」「推譲(すいじょう)」を行うという考え方です。至誠 まごころを尽くすこと勤労 物事をよく観察・認識し、社会の役立つ成果を考えながら働くこと分度 自分の生活や立場、状況に合った生活をすること推譲 勤労・分度により、生じた余剰・余力の一部を子孫や社会のために譲ること引用元:https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000001904/index.htmlらしいです。この4つのキーワードは尊徳記念館のアニメでも出てきた気がします。言葉の意味からして立派な生き方ですし、いいこと言うだけじゃなくて、ちゃんと復興という成果を残しているのが本当にすごいですよね。わたしも小田原の民として見習っていきます。尊徳のことをざっくりと理解して満足したので帰宅しました。帰りは富水駅ではなく栢山駅から小田原駅へ。生家の場所がちょうど富水駅との間くらいなので、せっかくなら違う景色を見て帰ろうと。結果、景色がめちゃくちゃよかったです。ひろーい空と田んぼが広がっていて、長閑で気持ちが良い道を歩いていきました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%E3%81%A8%E3%81%A6%E3%82%82%E8%89%AF%E3%81%84%E3%81%AA%E3%80%82%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fhashtag%2F%25E5%25B0%258F%25E7%2594%25B0%25E5%258E%259A%25E6%259A%25AE%25E3%2582%2589%25E3%2581%2597%3Fsrc%3Dhash%26amp%3Bref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3E%23%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%8E%9A%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97%3C%2Fa%3E%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ft.co%2FK4fCFrqny3%22%3Epic.twitter.com%2FK4fCFrqny3%3C%2Fa%3E%3C%2Fp%3E%26mdash%3B%20%E5%B0%8F%E6%9C%A8%E6%9B%BD%E4%B8%80%E9%A6%AC%20%2F%20Cloud%20CIRCUS%20(%40ogisokazuma)%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fogisokazuma%2Fstatus%2F1463035903601905668%3Fref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3ENovember%2023%2C%202021%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eなんか、全体的にすごいエモかったです。時間帯も日が傾く頃だったからですかね。懐かしい感じがして、でも初めて来る場所で。エモエモのエモでした。(語彙力)そして帰りに見かけた、この雀たちが並んでる光景がギザかわゆす。以上、尊徳の生まれた家に行ってきた振り返りでした。せっかく小田原に移り住んだので、ゆかりのある偉人や伝統はもっと知っていこうと思います。二宮尊徳を知りたい方は、本とかもたくさん出ているのでぜひ読んでみてください。結構すごい人ですよ(←何様)。それでは。【関連記事】栢山付近ではいちご狩りも楽しめます▼栢山の風景といちご狩りの季節。