これまで千葉や東京にしか住んだことのない私にとって、小田原に住むことはそれなりに勇気がいることでした。千葉といっても市川市という比較的東京に近いエリアだったので、地方への不安というか、先入観みたいなものがゴリゴリにあったのです。そこで今回は、小田原に住む前に感じていた不安と、実際どうだったかについて述べていこうと思います。同じような不安を感じている方の参考になれば幸いです。小田原移住の目的大前提として、そもそも私がなぜ小田原に引っ越してきたのかをお話しします。これまでもnoteや記事にも書いているのですが、小田原へは自然を求めて移住してきました。こういうことを言うと「自然を舐めるな」とか「どうせ嫌になって東京に帰る」とか言われそうですが、そうはいっても細胞レベルで自然を求めているのを感じていたので、いつか自然が多いところで暮らしたいと思っていたんですよね。コロナ禍でリモートワークが増えたこともあり、その潜在的な願望は現実的になり、本格的に移住を検討し始めました。とはいえ、確かにいきなり住んで心が折れたらどうしようとも思っていました。そんなことを考えた時に、街も自然もどちらもある小田原が最高の場所だと気づきました。移住先候補を探していく中で小田原を見つけてからは、完全に小田原の一択で物件選び。情報収集をしていく中で、小田原への期待は高まるばかりでした。ただし、それでも心配性の私には少しの不安が残っていました。次の章からは、どんな不安を抱えていたのかを具体的にお伝えいたします。移住前の不安① 出勤が嫌にならないか一番の不安はここでした。自然云々の前に、週1〜2回程度の出勤とはいえ都内に通勤するのが嫌にならないか。座れるからといって、1時間半の乗車時間(小田急線の急行列車の場合)に耐えられるかどうか。正直なところ心配はしていました。ですが、今段階では特に苦もなく通勤ができています。もともと読書が趣味なので電車の中ではずっと本を読むか、寝て過ごしています。1冊の本が通勤時間でだいぶ読み進められるので、逆に貴重な時間だと思えるほどです。関連記事▼小田原に住みながら都内ではたらく、という生き方。これが満員電車だったらかなりしんどい。というか通勤ラッシュは10分でもきつい。それと比べたらずっと座れて1時間や1時間半の方が断然楽です。新幹線やロマンスカーを使えばより快適ですし、週に1〜2回だったら優雅に通ってもいいんですよね。以上の通り、1つ目の不安は全く要らぬものだったなと思う今日この頃です。移住前の不安② 地域に馴染めるかどうか地域に馴染めるかどうかも不安に感じていたことの1つです。これまで近所付き合いというか、あまり周囲と関わらずに生きてきた上に人見知りでもあるので、地域での人間関係に不安がありました。しかし、小田原の方々は皆暖かく人柄も良かったので、その不安もすぐに払拭されました。小田原には移住仲間もたくさんいるので、様々な人と交流しながら小田原暮らしを満喫できています。おそらく、小田原といっても広いので地域によって距離感は様々かと思います。なので一概に言えることではないのですが、少なくとも自分は”ちょうどいい”距離感が保てている気がするのです。そんなほどよい距離感も、小田原のいいところですね。関連記事▼地域でのつながりについて記事にまとめています。小田原の暮らしと人とのつながり。移住前の不安③ 車がなくても生活できるか我が家の最大のネックは車がないことです。お互いにお酒は飲みますし、これまで都内では電車移動で全く困ることがなかったので、購入しようと思ったことすらありませんでした。そのため、小田原において車がなくても本当に大丈夫か、少しだけ不安はありました。小田原駅前は栄えているとはいえ、だんだん腰が重くなったらどうしよう、、そんなことを考えていたのです。さて、いざ住んでみると私の住んでいる地域は全く不便なことはありませんでした。無人の野菜販売所などもあり、近くには新鮮な魚が並ぶスーパーもある。生きていく上では全く困らない。むしろ東京の頃よりも豊かになっている気もする。また、もし仮に車が必要になってもレンタカーやカーシェアで十分だなと。小田原には電気自動車専門のカーシェア「eemo(イーモ)」もあるので、環境に配慮しながら必要な時に車を使用することができます。車についての関連記事▼小田原移住後に分かった利便性についてまとめています。小田原の利便性と住みやすさのこと。車がなくても困らないけど、あった方がやっぱり便利だと思いました。車で捗る小田原生活について。そしてライフステージは進み、車を購入しました。小田原移住後も車はいらないと思っていた私が、新車を購入したはなし。移住前の不安④ リモートワークが減ったらどうしようこれは正確には移住後ではなく、移住を決意する少し前に解消されました。ですが大事なポイントだったので、あえて今回記載いたします。「今はリモートが中心だけど、移住後に突然出社が必須になったらどうしよう。」そんな不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。確実に座れるとはいえ、週5で都内に通うのは少ししんどいですからね、、そういった不安が私には全くありませんでした。というのも会社のWebサイトに以下のように書いてあるのです。働くに楽を。その理念を自社の社員が実現できるように。クラウドサーカスは、働き方DXを推進していきます。例えば、地域でのリモートワークやより自由な働き方を実現するABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)など、好きな場所・最適な選択のもとで働ける環境を後押しします。自分の地元に貢献したい。地域の可能性を追求したい。それらを実現することで、個人も地域も豊かになっていく。働くことが楽で楽しくなるように。自社の変革も行なっていきます。引用:https://cloudcircus.jp/company/「好きな場所・最適な選択のもとで働ける環境を後押しします。」と勤務先が公式に打ち出してくれる。しかもこれは、2021年の7月にリブランディングしたタイミングで新たに打ち出したものなので、そう簡単には変わることはない。むしろ、今後どんどん強めていく意思を感じる。そういった会社のスタンスがあったからこそ、安心して小田原に引っ越してくることができました。もちろん、全ての企業や職種でリモートが正解とは思っていません。ですが、こうして働き方の自由を後押しするのは、従業員の満足度向上に寄与するなと思いましたし、少なくとも私の背中を強く押してくれました。シンプルに小田原に住んで幸福度も上がっているので、結果的にとても良かったです。結論、小田原なら特に困ることはない。引っ越す前に不安に思っていたことをつらつらと書いてきましたが、結論としてはそんなに困ることはなかったです。車がなくても新参者でも、ごきげんに生活ができている気がします。だから少しでも不安に思っている方がいたら、「小田原ならきっと大丈夫」と背中を押せます。そしてそう思えるのも、これまで小田原の街を作ってきてくれた先人の方々のおかげですし、時代に合わせた柔軟な対応をしてくれている会社のおかげでもあります。いろんな周辺環境に恵まれて、今は小田原でとてもよい生活を送れています。となると、自分も受け取ってばかりではなく、地域のために何かアクションを起こしたり、会社をよりよくしていきたいなと思うのです。こうやって記事を書くことで小田原に関心を持ってくれる人が増えたら良いと思いますし、そろそろ何かしらの活動を通しての貢献もしていきたい。そんなことを思う今日この頃です。改めて、不安に思っている方は背中は押しますので、なにとぞよろしくお願いいたします。<追記>移住後に下記の本を読んだのですが、こちらに書かれているような田舎特有のしきたりや人間関係などはほとんどありませんでした。小田原に”移住”と言いつつも、駅近くだと”地方都市”にあたるので、そういった心配はなさそうです。駅から離れた地域はわかりませんが。地獄の田舎暮らし (ポプラ新書 し 9-1)関連コンテンツ▼『小田原暮らしのいいところ』実際に住んでみて良かったところをコンテンツにまとめています。『小田原移住からの1ヶ月半を振り返る。』引っ越しして1ヶ月半で感じたことを記事にまとめています。小田原の写真もたくさん撮ってます▼『小田原の写真』