小田原にある「柏木美術鋳物研究所」で風鈴を買いました。風鈴は以前から欲しいと思っていたものの、毎年のように「わざわざ今買わなくてもいいか」と、優先度が常に下がり続けていき、いつの間にか夏が終わる、を繰り返してきました。それがこのタイミングで、夏も終わっているのに、購入に至っています。先に申し上げておきますが、衝動ってやつです。「柏木美術鋳物研究所」は以前も近くを通ったことがあり、風鈴がぶら下がっているのを見かけて気になってはいました。ですが、個人向けというよりはどこかに卸しているのだと思っていて、立ち寄るまでには至らなかったのです。その後、小田原への移住に伴いTwitterでアカウントを発見し、個人でも購入が可能だとわかったので、さっそく足を運びました。地図はこちら▼%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d415628.5934368015!2d139.16891308858732!3d35.526566283933704!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x6019a50100194ce7%253A0x8c77d24ab467305f!2z77yI5qCq77yJ5p-P5pyo576O6KGT6Yuz54mp56CU56m25omA!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1640158380080!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E門をくぐると目の前で風鈴が良い音色を奏でていました。これはすごく期待できそうだな、今日買ってしまいそうだな、そんな雰囲気がぷんぷんしていました。お店の中には風鈴以外にもあらゆる音が鳴るもの(語彙力)が並んでおり、期待値は高まるばかり。ちゃんとした風鈴のお店に入ったの、もしかしたら初めてかもしれない。風鈴と言っても音色はさまざま。同じ種類でも音色が違うらしく、1つ1つ音を鳴らして好みのものを探しました。このプロセスがまた楽しい。本当に微妙に音が違うので、耳をすまして一番心に響くものを見つける時間が始まり、これはネットでは体験できない価値だと感じました。もちろん風鈴そのものの音色は素晴らしいので、本来の目的である自宅での使用には申し分がないと思うのですが、さらに購入の過程も楽しめるとは。実はお店に足を運ぶ前に、一度Amazonでの購入を検討したことがあります。ただ、店舗自体も小田原にあるのならば、実際に音色を聞いて決めた方が絶対に良いと考え思いとどまりました。案の定、当初Amazonで買おうと思っていたものと、最終的に買った風鈴の音色は別のものでした。とはいえ、どれもいい音色だったので、きっとどれを頼んでいても満足はしていたかと思います。また、風鈴の音色の部分だけでなく、短冊の部分が自由に選べるのも楽しかったです。カラフルなものから渋いものまで、多くの種類の中から自分のお気に入りを選ぶことができました。おそらくこの辺りも、実際に足を運んだが故の体験ですね。そうして選んだお気に入りを、さっそく家に帰って風鈴を飾りました。とはいえ風鈴を飾る場所なんて普通の賃貸アパートにはなかなかありません。悩んだ結果、設置した場所がこちらです。仕事用デスクの目の前。私と風鈴との距離がめちゃくちゃ近くなってしまいました。手を伸ばせばすぐに届きます。目と鼻の先で風鈴を楽しめる部屋になりました。とはいえちょっと近すぎてZOOM会議で音を拾ってしまいそうなので、設置場所はまた検討します。それにしても、夏の風物詩である風鈴を、夏もとっくに終わった今買うなんて…って思った方もいますよね。私も正直、当初は来年でいいかなと考えていました。ただ、風鈴の起源を改めて調べてみると、もともとは中国の占風鐸(せんふうたく)と言われるものらしく、政治の判断などにも活用されていたようです。これが仏教とともに日本に伝わると、寺院の屋根に吊るされる青銅製の「風鐸(ふうたく)」というものになり、魔除けの意味で吊るされていたとのこと。風鈴という名称に変わり夏に使われるようになったのも江戸時代かららしく、それまでは季節限らず使われていたみたいです(※ググったレベルの知識です)。あとこれも恥ずかしながら初めて知ったのですが、小田原は昔から鋳物が有名らしく、小田原市地場産業振興協議会のオフィシャルサイト(http://www.odawarajibasan.jp/imono/history/)から以下抜粋します。小田原鋳物は、天文3年(1534年)に河内から来住した山田治郎左衛門が鋳物業を開いたことが始まりであると「新編相模国風土記稿(幕末編集)」に記されています。現在、小田原の地で製作されている小田原鋳物は、1686年(貞享3年)大久保氏に従属し、国替により小田原鍋町へ移り住み鋳物業を営んだ柏木家が伝統を引き継ぎ、砂張と呼ばれる鳴り物や圧搾鋳造術を取り入れた小田原の鳴り物メーカーとして有名になりました。…と、書いていて気がついたのですがこちらの引用文に出てくる柏木家が「柏木美術鋳物研究所」につながっているのでしょうか。なんだか点と点がつながった感じがしします。とにかく小田原の歴史あるところで好きな音色の風鈴が変えたので、季節がどうとかは一旦どうでもいいのです。もちろんメインシーズンはあるものの、いい音はいつだって聞いていたい。それが生活の質を高めるのであれば。という大義名分のもと風鈴を衝動買いいたしました。真面目な話、これは前の記事にも書きましたが、生活の中で聞こえる音は、知らず知らずのうちに自分の中に入り込み、身体の一部となっていくのではないかと考えています。だから、心地よい音に囲まれる毎日を送ることで、自分自身もご機嫌になっていき、心が豊かになっていくのではないかと。小田原の歴史を受け継いでできた音を、自身の血肉としていきます。すごくおすすめの風鈴なので、小田原まで来れない方はネットでもいいので買ってみてください。きっと満足いくはずです。※Amazonで買えるものはこちらのページに記載があります。以上、つらつらと書いてまいりました。せっかく小田原に出てきたのだから、こうやって良いものを引き続き発信していきたいので、これからも頑張って記事を書いていこうと思います。またぼちぼち更新するかと思いますので、引き続きよろしくお願いします。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AF%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%8E%9F%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E6%9F%8F%E6%9C%A8%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%8B%B3%E7%89%A9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fk_imono%3Fref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3E%40k_imono%3C%2Fa%3E%20%E3%81%A7%E9%A2%A8%E9%88%B4%E3%82%92%E8%B2%B7%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BC%81%E6%9D%BE%E8%99%AB%E3%81%AE%E9%9F%B3%E8%89%B2%E3%81%8C%E3%82%81%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%84%E3%81%84%E6%84%9F%E3%81%98%E3%80%82%E9%81%B8%E3%81%B6%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%82%82%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BC%81%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E4%B8%AD%E3%81%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E9%B3%B4%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fhashtag%2F%25E5%25B0%258F%25E7%2594%25B0%25E5%258E%259F%25E6%259A%25AE%25E3%2582%2589%25E3%2581%2597%3Fsrc%3Dhash%26amp%3Bref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3E%23%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%8E%9F%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97%3C%2Fa%3E%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ft.co%2Fw4mvp9Rie4%22%3Epic.twitter.com%2Fw4mvp9Rie4%3C%2Fa%3E%3C%2Fp%3E%26mdash%3B%20%E5%B0%8F%E6%9C%A8%E6%9B%BD%E4%B8%80%E9%A6%AC%20%2F%20Cloud%20CIRCUS%20(%40ogisokazuma)%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fogisokazuma%2Fstatus%2F1449354886777217031%3Fref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3EOctober%2016%2C%202021%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E